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ローズマリー
ローズマリー ローズマリー
肌への効果 : 抗酸化、消炎、収斂、血行促進、抗アレルギー
シソ科の小低木。
学名Rosmarinusは、ラテン語のしずく(ros)と海(marinus)を意味する。 抗菌作用、強壮作用、血行促進作用などがあり、昔から薬として使われていた。
成分: フラボノイド(アピゲニン、ルテオリン、ネペチン)、トリテルペン酸(ウルソール酸)、カルノソール、ロスマノール、ロスマジアール、ロスマリン酸、その他
ローズマリーといえばハンガリーウォーター。 ローズマリーをメインにハーブを漬け込んだローションで、70歳をすぎたハンガリーの女王がこれを使い若返った、そして若い男性からプロポーズされたという話があります。 その魔法の薬のようなハンガリーウォーターの正確なレシピは不明ですが、ローズマリーは老化に効くハーブとして昔から有名です。
強い抗酸化作用が肌の老化を遅らせと考えられています。 シワ、たるみの出た肌にハリを取り戻す、そしてニキビや脂性にも有効です。
育毛作用もあり、育毛関係にも人気のハーブ。 ロズマリン酸には、花粉症の症状を和らげる作用があります。 他にも記憶力を改善する作用もある。 肌だけでなく頭(脳、頭髪)も若返ってしまうハーブです。
ローズマリーでスキンケア
ローズマリー アルコールで抽出
効果は抗酸化、抗炎症、収斂。 いろいろ作用がありますが、もっとも有名なのは「しわ取り」です。 ローズマリー=しわ取り。 老化は誰の上にもやってくる。 これを遅らせることができるなんて、すばらしい、まさに魔法の薬!? これはぜひ作ってみなくては!
無水エタノールにつけ込みました。
ローズマリー_1日目 ローズマリー_2週間後
左はつけ込んだ当日、右は2週間後です。
ローズマリー20g、無水エタノール90gです。
瓶は150cc程度の大きさで、ジャムの瓶です。 保存は栄養ドリンクの空き瓶(100cc)を使用しました。
できあがったエキスは濃い緑色です。 そして、清涼感のある目の覚めるような強い香り。 とっても刺激的な香りに、脳も目覚めて、記憶力がアップしそうな気がします(笑)
いつもホワイトリカーに漬け込むのに、今回は無水エタノールに漬け込みました。 なぜかというと、有名なあれを作るためです。 あれとは「シワ取り軟膏」と呼ばれている、『ローズマリー軟膏』です。
ローズマリーに含まれる成分ウルソール酸。 このウルソール酸には、非常に強い抗酸化作用があり、これが肌にハリをだして、シワが消えるといわれている。
ウルソール酸は、融点280度以上、油には溶けない、アルコールとワセリンには溶けるという性質があります。 融点が高温すぎるので煮出すのは無理。 油に漬け込むのもダメ。 そこで、アルコールで成分を取り出し、ワセリンに混ぜ、アルコールを熱で飛ばすという方法をとります。 この方法では、水が邪魔になるので、ホワイトリカーではなく無水エタノールを使います。
ローズマリー軟膏
 ローズマリーを漬け込んだエキス 10g
 白色ワセリン 10g
ローズマリーと白色ワセリン
ステンレスの容器(計量カップ)にエキスとワセリンを入れ、湯せんしながらかき混ぜる。
温度が下がってくるので、お湯を再度加熱し、湯せん。
(引火の恐れがあるので、火を使うときは容器を遠ざけておくこと!)
ローズマリーと白色ワセリンを湯せん中
しばらくするとアルコールが飛び、アルコール臭がなくなる。 保存用の容器に流し込み、完成。
ローズマリー軟膏
きれいな緑の軟膏ができあがりました。
少量を薄く顔につけてみた。 まあ、特に難はなく...ワセリン効果で保湿されている。 ローズマリー効果は、まだ不明... どれくらいで効果が現れるかはわからないが、しばらく続けてみようと思う。
それにしても、きれいな緑です。 ローズで同じようにすれば赤い軟膏ができるのかなぁ? 赤い軟膏にローズ精油を加えたら...と贅沢なことを考えています(^_^;
白色ワセリンと高級白色ワセリン
ドラッグストアに行くと、「白色ワセリン」と「ヴァセリン」が並んでいます。
ヴァセリンは、やや黄色で輸入品。 白色ワセリンは、名前のとおり白色で国内産。 この色の差は純度の差らしく、白色ワセリンのほうが不純物が少ない。 その分お値段も高い。
ワセリンを塗って日に当たると肌が黒くなるなんて話がありましたが、これは不純物のためだそうです。 それに白色ワセリンが高いといっても、50gで数百円です。 迷わず白色ワセリン、と思っていたら... 白色ワセリンにも種類があることを知りました。
ドラッグストアによく売られている安い白色ワセリンも、医療用なので純度が高いものです。
しかし、さらに純度が高く、眼球に塗ることができるワセリンがあります。 『プロペト』というもので白色ワセリンをさらに精製したもの。 高級白色ワセリンといわれ、ちょっと高くなりますがそれでも1000円からお釣りがきます。
これが最高かと思いきや、それ以上に純度が高いワセリンが存在します。 それは『サンホワイトP-1』。 これが1番といわれています。
ナンバーワンのワセリンですが、医療用ではなく化粧品であり、化粧油として売られています。 ちょっと不思議ですね、化粧油が医療用以上のものだとは。 これはプロペトより高く1000円以上します。
『サンホワイトP-1』を買ってみました。 しっかり化粧油と書かれています。
一方、家にあった白色ワセリンには、第3類医薬品と書かれています。 やはりサンホワイトP-1は化粧品、白色ワセリンは医薬品と明記されています。 見た目も同じに見えて、素人には違いはわかりません。 私の場合は、塗ってみてもわかりませんでした(笑)
今回は、サンホワイトP-1でローズマリー軟膏をつくりました。
<< 追記します >>
以前、差がわかりませんと鈍感な感想を書いてますが、しばらく(1年以上)使って差がわかりました。
まずは臭い。 白色ワセリンは、開封して時間がたつとにおいがするようになります。 酸化するのでしょうか、なんというか油臭いような臭いがするようになります。
短期間に使い切れば問題ないと思いますが、ワセリンの1回の使用量はほんの少しですから、うちでは使い切ることは滅多になく、異臭を感じて処分ということを繰り返していました。 それに比べて、サンホワイトP-1は時間がたっても臭いがしません、無臭です。
二つ目は、肌への刺激。 肌が荒れているときに白色ワセリンを塗ると、ピリピリしたり赤くなったりすることがありました。 サンホワイトP-1に変えてからは、そういう刺激を感じたことがありません。 これは私だけでなく子供も同じように感じているようです。 うちの子は、赤ちゃんのときから病院で乾燥肌とかアトピー気味といわれることがあり、人よりも肌は弱いほうです。 乳児の頃の写真で、ワセリンを塗った直後のものを見ると、肌が赤く見えます。 肌が荒れて赤いと思っていたが、もしかしたら使っていたワセリンで赤くなっていたのかも、痛かったのかも...サンホワイトP-1だったら違ったかも、と思っています。
日本薬局方の白色ワセリンで刺激を感じる方、サンホワイトP-1をおすすめします。
別に業者の回し者ではありません(笑)が、一度お試しください。