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ローズ
ローズ ローズ
肌への効果 : 抗アレルギー、収斂、消炎
バラ科。
学名Rosa gallica。 Rosaはギリシャ語の赤を意味するrodanに由来する。
成分: フラボノイド(クエルシト)、タンニン(オイゲニン)、有機酸、ペクチン、精油など
すべての肌質に使えます。 アレルギーによるかゆみ、炎症を鎮め、落ち着かせるのに有効です。 ローズの種類は大変多いのですが、この抗アレルギー作用は園芸種、原種などすべてのバラにあるそうです。
ローズでスキンケア
ローズ アルコールで抽出
ローズの精油は、高価なことで有名です。 比較的安い『生活の木』のものでさえ、1ml7000円(税抜き)。 そんな高価なものにホイホイと手を出すことはできません。 が、ハーブであれば数百円で買えるので、ハーブを抽出してみることにしました。
無水エタノールにつけ込みました。
ローズレッド_1日目
ローズレッド_4週間後
上はつけ込んだ当日、下は4週間後です。
ローズレッド9g、無水エタノール100gです。
瓶は150cc程度の大きさで、ジャムの瓶です。 保存は栄養ドリンクの空き瓶(100cc)を使用しました。
ジャムの瓶にぎゅうぎゅう押し込んでみたのですが、9gしか入りませんでした。
できあがったエキスは赤色...といいたかったが、薄い茶色です。
以前作ったローズマリー軟膏が、鮮やかな緑色で、ローズマリーの香りがしっかりするものだった。 なので、ローズレッドで作ったら赤くバラの香りがするものになるんじゃないかと期待していましたが、現実は甘くない(笑)
ローズ軟膏
 ローズレッドを漬け込んだエキス 5g
 白色ワセリン(サンホワイト) 5g
ローズレッドと白色ワセリン
ステンレスの容器(計量カップ)にエキスとワセリンを入れ、湯せんしながらかき混ぜる。
温度が下がってくるので、お湯を再度加熱し、湯せん。
(引火の恐れがあるので、火を使うときは容器を遠ざけておくこと!)
ローズレッドと白色ワセリンを湯せん中
エキスの色はとても薄い茶色と思っていましたが、湯せん中、容器に赤い輪が出てきました。
しばらくするとアルコールが飛び、アルコール臭がなくなる。 保存用の容器に流し込み、完成。
ローズ軟膏 ローズ軟膏
茶色いエキスと思っていましたが、出来上がったらほんのりピンク。 そして、まだら。 テーブルの上では色がわかりづらいかと思い、白い紙の上に置いてみましたが、薄くてわかりにくいですね。
今回作ったローズ軟膏の色は、薄かった。 香りもちょっとすっぱいような、ほのかな香り。 しかし、薄すぎて、バラとわからないレベルです。
今度作るときは、もっとエキスを増やそうと思います。 もうちょっとバラらしい軟膏ができるかもしれない。
ローズマリー軟膏と違って、漬け込んだハーブの量が少ないから、同量のエキスでは足りないよな...
というわけで、今回は量を増やしてみました。 3倍です。
ローズ軟膏
 ローズレッドを漬け込んだエキス 15g
 白色ワセリン(サンホワイト) 5g
作り方は、前回と同様です。 ステンレスの容器(計量カップ)にエキスとワセリンを入れ、湯せんでアルコールを飛ばしました。
ローズ軟膏、エキス増量 ローズ軟膏、エキス増量、底
以前よりは色が濃くなりましたが、ローズマリー軟膏のようにはいきませんでした。 薄っすらピンクで赤のまだらがあります。
前回作ったものは香りが薄くてバラとわからないと書いていましたが、使っているとバラだな思える香りがします。 ただし、ローズマリーやカモミールのように強い香りはしないし、持続もしませんが...
ローズだけで香り・色がいかにもバラという軟膏作るのは、かなり贅沢にエキスを使わないと無理。 それもどれだけ使えばいいのか見当もつきません。 やはりローズは高嶺の花です。 都合よく、手軽に安価で作ることはできません(笑)
くどいですが、またローズ軟膏です。 いかにもバラですという色、香りの軟膏を作りたい。 それにはエキスが足りない...というわけで、増量。 前回の倍です。
ローズ軟膏
 ローズレッドを漬け込んだエキス 30g
 白色ワセリン(サンホワイト) 5g
作り方は、前回と同様です。 ステンレスの容器(計量カップ)にエキスとワセリンを入れ、湯せんでアルコールを飛ばしました。
ローズ軟膏、エキス30g
ワセリン5gとエキス30gを入れたら50mlのメモリ近くまでいきました。
湯せん時間は20分以上です。 30分近くかかったと思います。 ローズ軟膏、出来上がり ローズ軟膏、出来上がり、底
以前より色が濃くなりました。 容器に流し込んだときは、赤い液体だったのですが、冷えるとまだら模様。 どうしてもまだらになるようなので、今回は薬さじ(生活の木ミクロスパーテル)でかき混ぜてみました。
ローズ軟膏、混ぜた後 ローズ軟膏、混ぜた後、底
全体がピンクです。 甘酸っぱい香りもします。 これなら「バラの軟膏」といえそうです。
アルコールの量が多いので、飛ばすのに時間がかかります。 手間がかかる、無水エタノールは高い...。
かさのあるバラの花びらよりも、粉末を使ったほうが良いかもしれません。
後日談...
ローズ軟膏を作って1ヶ月経ちました。
ローズ軟膏、1ヵ月後
ピンクだったローズ軟膏。 1ヶ月たつと退色し、オレンジっぽいベージュ色?になりました。
日のあたらない場所に保存し、早めに使い切るほうが良いようです。