ホーム > 和漢生薬 > 当帰

当帰
当帰 当帰(トウキ)
肌への効果 : 皮脂分泌促進、保湿効果、抗炎症、抗アレルギー、美白効果
セリ科シシウド属の多年草。
膿を出し、肉芽形成作用があるとされている。 強いセロリに似た芳香を持つ。
成分: 精油(リグスチリド、n-ブチリデンフタリド)。 クマリン誘導体がベルガプテン、スコポレチン、ウンベリフェロンなど、ポリアセチレン化合物がファルカリノール、ファルカリンジオール、ファルカリノロンなど。
漢方では重要な薬で広く処方されているものです。 冷え性、貧血、生理不順、鎮痛、更年期障害などに効果があり、女性の薬といわれています。 さらにはヒステリーにも効くという...芳香精油成分にリラックス効果があるからみたいです。
皮脂分泌促進作用があり、入浴剤として使えばアトピーにも効果があるという。 冷えにも効果があるので、しもやけや関節痛にも。 なので漢方薬を使った入浴剤にはよく入っているそうです。
飲んでも肌に塗っても良い、女性の健康と美容の不可欠の生薬です。
多くの生薬が輸入されていますが、この当帰は国内で多く栽培されていて輸出までされているそうです。 主な産地は、北海道と奈良。 北海道産のものを北海当帰、奈良産のものを大和当帰という。
この二つは異なるもので、北海当帰はエゾヨロイグサと交配し寒さに強い品種として改良されたもの。 そして、大和当帰のほうが高級品といわれ高価です。
品種が違うのだから、成分比率も異なるだろうし... お値段はともかく、効果に違いがあるのでしょうかね? 二つは違う物ということが書かれているのはよく見ますが、成分や効果の違いについて詳しく書かれていのは見たことがないので、不明です...
当帰でスキンケア
当帰 アルコールで抽出
効果が保湿、美白、抗炎症、抗アレルギーととっても嬉しい言葉が並んでいます。 昔から漢方薬として広く使われている。 当帰の軟膏(当帰膏:とうきこう)や入浴剤など外用としても使われている。 やけど、肌荒れ、アトピーに効くらしい。
内服薬、外用薬として人気の生薬。 これはぜひ作ってみなくては!
ホワイトリカーにつけ込みました。
当帰_1日目
漬け込んだ当日です。
当帰_2週間後
2週間後です。
当帰10g、ホワイトリカー100gです。
瓶は150cc程度の大きさで、ジャムの瓶です。 保存は栄養ドリンクの空き瓶(100cc)を使用しました。
希釈して化粧水として使ってみました。 いかにも漢方薬という臭いがします。 ブチリデンフタリドによるものだそうです。
リグスチリドには美白、ベルガプテンには光毒性がある。
光毒性があるとは...ちょっと気になる性質。 血行が良くなり、肌つやが良くなるというので使いたいのですが、シミができたらと思うと......夜用でしょうかね。
でも当帰は保湿成分として市販の化粧水にも配合されているので、あまり気にすることもないのかなとも思う...
保湿成分として加えられているくらいだから、きっと使うとしっとりするに違いないと思い、水で希釈してつけてみました。 保湿効果はわかりませんでた。 その後、雪ノ下を同じようにして水で希釈して使ってみました。 比べてみると、雪ノ下の方が肌が乾燥しました。 アルコールによる乾燥だと思います。
当帰の保湿力は、グリセリンなどの保湿剤には到底およびません。 使い比べてみると当帰に保湿効果があるとわかる程度のものでした。 乾燥肌ではない人にはちょうど良いかもしれません。
当帰をブレンド
当帰エキスを他のエキスとそれぞれ混ぜてみました。 雪ノ下、ウワウルシ、牡丹皮、桑白皮、苦参、紫根、甘草、カミツレの8種類です。
相性が悪いと混ぜてすぐに沈殿物が生じるそうです。
生薬8種類
混ぜる前の単品エキス8種類。 左から当帰、雪ノ下、ウワウルシ、牡丹皮、桑白皮、苦参、紫根、甘草です。 カミツレは別の日にしたので写真にはありません。
ブレンド後
それぞれのエキスと当帰を混ぜたものです。
混ぜてみた結果、すぐに沈殿物が生じたものはありませんでした。 しかし、翌日には、雪ノ下を混ぜたものに少し沈殿物がありました。 1週間後には、紫根に沈殿物が生じました。 ウワウルシ、牡丹皮、苦参、甘草には少量、桑白皮、カミツレは何日経っても沈殿物はでませんでした。
時間が経って沈殿物が出るのは、エキスが濃いからだそうです。
当帰×雪ノ下
翌日に少量の沈殿物がありました。
当帰・雪ノ下
当帰×ウワウルシ
当帰・ウワウルシ
当帰×牡丹皮
当帰・牡丹皮
当帰×桑白皮
当帰・桑白皮
当帰×苦参
当帰・苦参
当帰×紫根
当帰・紫根
当帰×甘草
当帰・甘草
当帰×カミツレ
当帰・カミツレ