
甘草(カンゾウ)
肌への効果 : 消炎作用、美白、抗酸化作用
マメ科の多年草。
根茎の部分。
鎮痛鎮痙、解毒作用、抗菌作用。
成分:
グリチルリチン、フラボノイド(イソフラボン、リキルチン、イソリキルチン、フォルモネチン)、ポリサッカロイド、ステロール、クマリン、アスパラギン
油溶性甘草エキスのグラブリジン、水溶性甘草エキスのグリチルリチン。
グラブリジンには、チロシナーゼの活性を抑制する働きがある。
メラニン色素の生成を抑えて、シミやくすみを予防するので、美白化粧品の配合されています。
グリチルリチンには、抗アレルギー作用、抗炎作用がある。
一般的に化粧水に配合されている甘草エキスは、こちらの水溶性エキスだそうです。
美白効果のあるグラブリジンの場合は、油溶性甘草エキスと書かれているようです。
美白効果が欲しい人は、しっかり確認して油溶性を選んでください!

アルコールで抽出
甘草は、しみや肝斑(かんぱん)に対する効果がある...。
肝斑とは、頬に左右対称にできるシミ。
か、かんぱんに効く!?
私も頬に、広範囲にシミがある。
もしかして肝斑じゃないかと思っている...。
(病院に行ったわけじゃないので、勝手に自分が思っているだけです^^;)
欲しい!
というわけで、またまた作ることにしました。
ホワイトリカーにつけ込みました。
甘草10g、ホワイトリカー100gです。
瓶は150cc程度の大きさで、ジャムの瓶です。
保存は栄養ドリンクの空き瓶(100cc)を使用しました。
希釈して使ってみました。
ちょっとだけ保湿効果もあるかなと感じました。
市販の化粧水に保湿成分として甘草エキスが配合されているようです。
でも、ほんのちょっとですから...保湿が欲しい人はグリセリンが必要です。
甘草は美白剤として評価が高いので、期待しています(...また期待...^_^;
漢方薬の7割に入っているという甘草。
人気者です。
そして、薬だけではなく、甘味料としても使われています。
食品のラベルに甘味料として、甘草と書かれているのを見たことがあります。
今回買った甘草の味をみたわけではありませんが、とっても甘いらしい。
そして低カロリーなので、健康的な甘味料として使われているという。
甘草茶というのもあります。
しかし摂取しすぎると、むくみ等の副作用もあるようです。
甘草エキスを他のエキスとそれぞれ混ぜてみました。
当帰、雪ノ下、ウワウルシ、牡丹皮、桑白皮、苦参、紫根、カミツレ(カモミール)の8種類です。
相性が悪いと混ぜてすぐに沈殿物が生じるそうです。

混ぜてみた結果、すぐに濁ったのはありませんでした。
翌日にウワウルシに沈殿物があり、牡丹皮に少量の沈殿物がありました。
数日後に当帰、雪ノ下、紫根、カミツレに少量の沈殿物がありました。
甘草×当帰
甘草×雪ノ下
甘草×ウワウルシ
甘草×牡丹皮
甘草×桑白皮
甘草×苦参
甘草×紫根
甘草×カミツレ
美白効果のあるグラブリジンは、油溶性。
魅力的な成分ですが、油溶性です。
油溶性ということは、化粧水にするより、ワセリンと混ぜで軟膏にしたほうがいいかもしれない。
そのほうが効く気がする(自分の願望です、根拠はありません...)
というわけで
甘草20gを無水エタノール80gに2週間ほど漬け込みました。
甘草軟膏
甘草を漬け込んだエキス 5g
ワセリン(サンホワイト) 5g

ステンレスの容器(計量カップ)にエキスとワセリンを入れ、湯せんしながらかき混ぜる。
温度が下がってくるので、お湯を再度加熱し、湯せん。
(引火の恐れがあるので、火を使うときは容器を遠ざけておくこと!)
しばらくするとアルコールが飛び、アルコール臭がなくなる。
保存用の容器に流し込み、完成。

甘草軟膏ができあがりました。
3枚のうち一番上の写真は、まだ温度が高く、容器に流し込んですぐのものです。
予想では茶色の軟膏が出来上がると思っていたのですが、意外と色がありませんでした。
冷えて固まってもあまり色がなく、ひっくり返すと底に茶色の色素がありました。
使ってみるとわずかに臭いがありますが、紫根軟膏のような強烈な臭いと着色がないので、使いやすい軟膏です。
色が思ったほどなかったので少し不満に思ってしまいましたが、むしろ色がなくて良かった。