EM菌と呼ばれる物があります。EM菌という名の菌が存在するわけではありません。
EMとはEffective(有用な)Microorganisms(微生物群)の略であり、
良い働きをしてくれる菌の総称らしいのです。
とすれば、乳酸菌とか納豆菌などもEM菌の一つかもしれません。
2008年4月
EM菌を使って、生ゴミを堆肥にしようというものがあります。
EMを使うと悪臭が抑えられ、生ゴミが短期間で堆肥化できるという。
準備する物は
EMぼかしとは、EM菌を使って米ぬか(有機物)等を発酵したもの。
ホームセンターのガーデニングコーナーなどに売ってあります。
うちの近所のホームセンターに売ってあったのは、アイリスオーヤマの「EM生ゴミ発酵促進剤」というもので
500円位でした。
ともう一つ「EMボカシ」という名称で、米ぬかそのものに見える物が300円位で売ってありました。
次に密閉バケツ。EM菌は嫌気性。つまり空気が嫌い。
だから密閉容器に入れて発酵させなければならない。
蓋がしっかりできるものであれば何でもいいけれど、EM堆肥化の専用のバケツが売られています。
専用バケツには、バケツの下方にコックがついていて、たまった水分を抜くことができるので便利です。
水分がたまりすぎると腐って悪臭を出すことになります。
専用バケツではない物でする場合は、生ゴミの水分をよく切らないと失敗しやすくなります。
ちなみにここで抜き取った水分は、液肥と呼ばれるもので水で1000倍位に薄めて植物にかけると植物が元気になります。
でもそのままかけると強すぎる枯れてしまいますので注意。
あと準備する物は、生ゴミ。しかも新鮮な生ゴミ。
野菜くず、卵の殻、魚のあらなど。
でも、腐りやすい魚のあらなどを入れるときは、EMぼかしを多めにかけないと、腐って悪臭が...ということになってしまいます。
残飯などもいいそうですが、水分には注意。
発酵するには水分も必要ですが、水分が多すぎるとEM発酵する前に生ゴミが腐ってしまいます。
そして、生ゴミは細かくした方が発酵しやすいので、失敗が少なくなります。
生ゴミ堆肥化のポイント
- 生ゴミは水分をしっかりきり、早めに処理する
- EMボカシをまんべんなくふりかける
- しっかり蓋をし、空気を遮断する
手順
- 専用バケツに目皿(ゲス板)おく
- 新聞紙を敷き、EMボカシをまく
- よく水を切った生ゴミを入れる
- EMボカシをふりかけ、しっかり蓋を閉める
- 『ゴミを入れる、EMボカシをかける』をくり返す
- バケツがいっぱいになったら、蓋を閉め1〜2週間寝かせる(1次発酵)
- 土とまぜて堆肥化(2次発酵)
バケツに目皿(ゲス板)を置いたり、新聞紙を敷くのはゴミやボカシが下に落ちるのを防ぐため。
そして、液肥をろ過するためです。
生ゴミには、まんべんなくEMボカシをかけます。割り箸やしゃもじなどの混ぜるともっと確実。
生ゴミを投入していくと、液肥がたまってきます。これがたくさんたまると腐敗しやすくなります。
まめに取り除いた方が良いようです。この液肥は、薄めて植物にかけたり、排水口に流したりします。
植物には肥料になり、排水口には悪臭防止になるそうです。
バケツがいっぱいになったら、しっかり蓋を閉めて直射日光が当たらない場所に置き、1〜2週間寝かせます。
ヌカ漬のような発酵臭がしたら成功。白いカビのようなものが発生した場合も成功です。
気温の高い時期は発酵が進むのが早いので、短期間(1週間位)でできあがります。
冬は寒いので時間がかかります。
1次発酵が終わった段階では、生ゴミの形がそのまま残っています。
すぐには使えません。液肥同様に植物が枯れてしまいます。
ちゃんと2次発酵(2週間くらい)が終わったら使えます。
2次発酵は、生ゴミと土をよく混ぜて、さらにその上に土をかぶせます。
土が少ないと虫がよってきます。上に土をかけるのも虫がよってこないようにするための蓋です。
発酵がすんだら完了。ゴミの形もなくなります。これで植物を植えることができます。